看護師というと医師に比べ薄給で激務という印象を持つ方もいますが、実際はそうではありません。もちろん治療をする専門知識や技術のある医師より給与が低いというのは当然ですが、世間の基準に照らした場合、看護師の給料はずっと高いのです。基本的に看護師は立ちっぱなし、動きっぱなしの肉体労働の性格を持つうえ、点滴や採血など簡単な医療処置を行う専門性も持ち合わせています。

くわえて、病院は常に「死」と隣り合わせの職場でありメンタル的にもハードな仕事と言えます。患者によっては排せつの介助や陰部の清拭などの「汚い」仕事もしなければならないし、血液を見るのも日常茶飯事です。入院患者のいる病院は24時間体制で稼働しているため夜勤の仕事もあり、とにかく「楽」とは程遠いので給料を高い基準に設定しないと人手が集まらないのです。

看護師の平均年収は480万円ほどと、サラリーマンと比較しても有意に高いです。看護師は女性が多いことを考えると、女性の年収平均200万円の2倍以上であり、その専門性が伺えます。確実に高齢化が進む現代において、看護師は需要が減らない、むしろ伸びていく職業です。高齢者施設など病院以外でも活躍の場が広がってきているため、業務のハードさに目をつぶれば将来性と十分な給料が約束された仕事だと言えるでしょう。

資格を取得したりスキルを磨くことでのスキルアップも可能で、病院に勤める以外のキャリア形成の道もあります。食いっぱぐれのない仕事として今後も人気が高まることが予想される、おすすめの職業です。